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個別接種の現場は 昼休み返上、キャンセル続出…

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枝松佑樹
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 新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるため、多くの自治体が、かかりつけ医による「個別接種」に大きな期待を寄せている。菅義偉首相は「1日100万回」の目標を掲げており、地域の医療機関では接種の回数を増やそうと、昼休みを利用するなど工夫を凝らす。ただ、医療スタッフへのワクチン接種が済んでいなかったり、急なキャンセルへの対応を迫られたり、課題は少なくない。

 21日、東京都豊島区のビルにある東京目白クリニック。8畳ほどの待合室で、事前に予約した高齢の男女6人が等間隔に並んだ椅子に腰掛けた。目の前には薄型の空気清浄機が置かれている。

 順に診察室で問診を受けると待合室に戻り、看護師から腕にワクチンの接種を受けた。副反応がないか、15~30分ほどの健康観察が推奨されており、しばらく様子を見た。

接種は6の倍数で

 クリニックでは19日から、65歳以上の区民への個別接種を始めた。一般診療への影響を最小限にするため、昼休みを使う。19、20日は6人ずつ、21日は試験的に12人に接種した。ワクチンは1瓶あたり6回の注射ができるため、使い切るために6の倍数にしたという。

 大場大(まさる)院長(48)は「『ミニ集団接種』ですね。少ないスタッフでも効率的にうてるようにしました。希望者からの問い合わせが非常に多い状態です」と話す。

 ただ、21日はすべての接種を終えるまでに2時間以上かかった。昼休みの時間を過ぎ、接種と一般の診療時間が重なった。

 キャンセルも相次いだ。19…

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