大久保編集委員「伝えることの責任と重み」 授賞式で

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 今年度の日本記者クラブ賞に決まった朝日新聞の大久保真紀編集委員(57)と共同通信の杉田弘毅特別編集委員兼論説委員(64)への授賞式が24日、東京都内で開かれた。

 大久保編集委員は様々な社会的弱者の実態を長期にわたり取材して記事や著作で伝えてきたことが評価された。「取材対象に『限りなく近く、しかし、同化せず』の基本姿勢は時代を超えたジャーナリズムの原点で、後進の目標になる業績」とされた。

 授賞式で大久保編集委員は、25年前に売春宿から救出されて出会ったミャンマーの少女に触れた。当時、日本人男性がアジアで子どもを買春する事件が起きていた。HIVで体調を崩しながらも、自分の身に起きたことを話してくれた。最後に「つらいことを思い出させてごめんなさい」と謝ると、少女は「一人でも多くの人に伝えて。私のような思いをする人を減らして欲しいから」と答え、「伝えることの責任と重みを感じた。『伝えること』をこれからも続けていく」と語った。

 6月29日には、大久保編集委員ら2人による記念講演会がオンラインである。申し込みは日本記者クラブのホームページ(https://www.jnpc.or.jp別ウインドウで開きます)にあるフォームから。