石炭とアンモニア混焼し発電 大型商業炉で初実証へ

新田哲史
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 東京電力中部電力の火力発電部門を統合したJERAと、重工大手のIHIは24日、石炭火力発電所でアンモニアを混ぜて燃やす実証実験を6月に始めると発表した。二酸化炭素(CO2)の排出が抑えられるとされ、大型商業炉での本格的な実証実験は世界初という。

 国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の助成を受ける。JERAの愛知県にある碧南火力発電所の4号機(100万キロワット)で、2024年度にアンモニアを約20%混ぜて2カ月間燃やす「混焼」をめざす。40年代にはアンモニアだけで燃やす「専焼」を実現したいとしている。

 今年8月から5号機(100万キロワット)で小規模な実験を始める。IHIはアンモニアを安定的に燃やす技術開発などを担う。

 アンモニアは水素より扱いやすい新しい燃料として期待されている。アンモニアは零下33度で液化できるが、水素は零下253度以下にする必要がある。政府は昨年末にまとめたグリーン成長戦略で、「世界におけるアンモニアの供給・利用産業のイニシアチブを取る」としている。

 発電会社Jパワー(電源開発)も24日、アンモニアの混焼に向けた研究開発を始めると発表した。(新田哲史)