開幕戦で記録的完敗 それでも慶大を優勝に導いた言葉

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編集委員・安藤嘉浩
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 東京六大学野球春季リーグは23日、試合がなかった慶大の3季ぶり38度目の優勝が決まった。29~30日に早慶戦を残すが、慶大はあと1勝に迫りながら、2季連続で優勝を逃した昨年の雪辱を果たした。

あと1アウトで逆転本塁打

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で8月に行われた昨年春(1回戦総当たり制)。慶大は開幕から4連勝し、勝てば優勝という最終戦を迎えた。だが、結果は、法大に逆転負け。優勝を逃した。

 秋(2回戦総当たり制)は、さらに悲劇的だった。6勝2引き分けで首位を走り、あと1勝で優勝という状況で迎えた早慶戦。まさかの連敗で、今度は早大に優勝をさらわれた。2回戦は九回2死までリードしていながら、よもやの逆転本塁打を浴びた。

 「六大学で優勝することの難しさを味わった」

 その試合でマスクをかぶった現主将の福井章吾(4年、大阪桐蔭)は言う。

 早慶戦2回戦で先発出場したのは1人を除いて、8人が3年生以下。悔しさをかみしめた選手たちは「自分たちに足りないものは何かを探し、生活習慣や環境整備から取り組んだ」。

 今年こそ優勝を、と迎えた開幕初戦、法大戦。慶大はいきなり試練を迎えた。

 法大・三浦銀二(4年、福岡大大濠)に、東京六大学史上3人目となる「ノーヒット・ワンラン」に抑えられた。初戦から手痛いつまずきに見えた。

「大丈夫とも思えた」きっかけ

 ところが、その晩、堀井哲也監督(59)からミーティングで選手たちに伝えられたのは意外な言葉だった。

 「好投手から6個も四死球を…

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