愛媛シルクの魅力PR 6月、松山にショールーム開館

天野光一
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 農家の高齢化や化学繊維の普及によって窮地にある愛媛県内の養蚕業の復活を目指し、松山市中心部に6月1日、「愛媛シルクショールーム」がオープンする。県内産のシルク製品を展示販売し、その魅力をアピールする。

 愛媛の「伊予生糸(いよいと)」は国産生糸の中でも最高級の品質を誇るが、生産量は国内の他の産地と同様に激減。えひめ産業振興財団によると、県内の養蚕農家は最盛期の昭和初期には約1万6千戸あったが、2019年には西予市と大洲市に計7戸しか残っていないという。一方で、シルクは従来の繊維素材としてだけでなく、化粧品や食の分野でも注目されている。

 ショールームの開設は、新たなシルク産業の創出や需要の拡大を目指して産学官連携で結成された「愛媛シルク協議会」の活動の一環。松山市大街道3丁目のロープウェー街に完成し、広さは約80平方メートル。壁面と天井に県産ヒノキを曲線的にあしらって、客が繭の内部にいるようなイメージの内装になっている。

 展示されているのは50品目。扇子やストールといった伝統的な布製品から、シルクのアミノ酸成分を生かしたシャンプーやボディークリームなど新分野の商品も並ぶ。ショールーム運営を委託されているユナイテッドシルクの河合崇社長は「商品のすそ野が広がることで農家の収入が安定し、県内のシルク産業が発展すれば」と期待している。

 ショールーム(089・909・7793)は6月1日にグランドオープン。営業時間は午前10時~午後6時。新型コロナ感染拡大防止のため、当面は土・日曜休み。(天野光一)