「廃虚になるのは許されない時代」 旧原美術館が解体に

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大野択生、編集委員・大西若人
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 今年1月に閉館した、東京・北品川の旧原美術館の建物が解体されることになった。1938年建設の邸宅を利用したもので、その瀟洒(しょうしゃ)なデザインと美術館活動がマッチし、高い人気を集めた。解体を惜しむ声も聞こえる。

 閑静な住宅地にある旧原美術館。解体作業の始まった24日午前、じっとりした蒸し暑さが広がる中、道路に面した門扉は閉まっていた。門の中には関係車両が止まっており、作業員が出入りして解体の準備作業を進めていた。

 門の周りには「解体工事のお知らせ」と書かれた工期を示すA4用紙程度の大きさの標識が1枚あるのみ。長い塀に沿って数メートルおきに貼られていた「駐車禁止 原美術館」の表示がなければ、知らない人は、ここがかつて美術館だったとは気付かないだろう。

 土地、建物を所有し、解体工…

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