余ったワクチン誰に打つ? キャンセル分を保育園職員に

新型コロナウイルス

[PR]

 政府が主導して24日に始まった新型コロナウイルスワクチンの大規模接種の影響で、東京23区が先行実施する集団接種では、予約のキャンセルが相次いでいる。各自治体では、当日のキャンセルなどで急きょ生じた「余ったワクチン」を無駄にしないよう、医療従事者などに接種しているが、その対象が広がりつつある。

 集団接種で使われるファイザー製のワクチンは、解凍、希釈すると翌日に回せない。そのため各自治体では、余ったワクチンの接種対象を決める必要がある。

 港区は24日、区立保育園や児童館の職員らを新たに対象に加えると発表した。これまでは医療従事者や接種会場のスタッフ、高齢者施設の職員に優先的に接種してきたが、国の大規模接種でキャンセルが増えることを見込んで拡大した。

 保育園の職員らには接種券が配布されていない若年層も含まれる。同区は「接種した人を政府のシステムに登録し、二重接種がないようにする」と説明。民生・児童委員への拡大も検討するという。

 医療従事者や集団接種に関わる人以外に対象を広げる取り組みは各地で進む。練馬区は接種会場の医療従事者のほか、接種を受ける高齢者の付き添いの来場者も対象に含める。北区は、区施設の職員や学校、保育園の職員も対象とすることを検討する。文京区は、24日に2件の予約キャンセルが出て、65歳以上の民生・児童委員に連絡して接種したという。

 大田区は、高齢者を対象として、事前にキャンセル待ちの申し込みを受け付ける。名簿を作っておき、余りのワクチンが出た場合は区が電話で呼び出す方式だ。台東区も同様の名簿をつくり、医療関係者や高齢者福祉施設の職員らを登録していく。

 ただ、ワクチンの余りが判明するのは、その日の集団接種が終わった夕方以降のことが多く、一般の高齢者まで対象を広げるケースは限定的だ。高齢者施設や保健所の職員、区職員を対象とする荒川区の担当者は「現状では一般の区民を急に呼び寄せるのは難しい」と話す。

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]