北海道「第4波」収束は? 札幌医科大・當瀬教授に聞く

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戸田拓
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北海道内の新型コロナウイルス感染者の状況
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 新型コロナウイルスの感染拡大の「第4波」に襲われ、緊急事態宣言下の北海道。新規感染者数は21日に過去最多の727人を記録した。ここまでの感染急拡大はなぜ起きたのか。第4波はいつ収束するのか――。札幌医科大学の當瀬規嗣教授(細胞生理学)に、道の公表データなどをもとに読み解いてもらった。

とうせ・のりつぐ

1959年赤平市生まれ、滝川市で育つ。北海道大学医学部卒業。北大医学部助手、米シンシナティ大助教授などを経て98年から札幌医科大学医学部教授。2006~10年には同大医学部長を務めた。

 當瀬教授は、北海道内は現在、「第4波」のピークとみる。

 「第1波」は中国・武漢市からの観光客の発症が初めて確認された昨年1月28日~3月26日、「第2波」は3月27日~7月31日と、道の新型コロナウイルス感染症対策有識者会議が定義している。それ以降は明確な定義はないが、感染者が急増した11月から今年2月にかけてを「第3波」とみる向きが多い。

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當瀬規嗣・札幌医科大学教授

「時短要請、遅すぎた」

 當瀬教授が、第4波が急拡大した最大の要因と考えるのが「英国型変異株」だ。

 「英国型は2月初旬には道外から持ち込まれたとみられる。この時期は第3波の下降局面にあり、昨年初夏から全国に広がった東京型従来株の感染が減ったところだった。より感染力が強い英国型が広がる余地ができた」

 「3月から4月にかけて英国型による感染者は徐々に増え、4月中旬から明らかな急拡大に転じた」

 感染経路が不明な人(市中感染者など)が4月上旬から増加に転じ、1人の患者から感染が広がる人数を示す「実効再生産数」が札幌市で1を上回り続けていることが、急拡大を裏付けているという。「年度替わりと大型連休前後の人の移動、外出の多さが、この傾向に拍車をかけた」

 道は3月27日、札幌市での不要不急の外出と他地域との往来自粛を呼びかけた。4月27日には、札幌市全域の飲食店に営業時間短縮を要請した。

 「4月上旬の時点でウイルスは、特に札幌市中で広まって、無症状の人や、症状があってもPCR検査を受けない人が多数存在する状況になっていたと推測できる。その時点でもっと踏み込んだ対策を取るべきで、飲食店への時短要請は遅すぎた」

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