EU域内でベラルーシ機の発着禁止 着陸強制に対抗措置

ブリュッセル=青田秀樹
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 欧州連合(EU)は24日、ベラルーシの航空会社に対してEU域内での発着を禁じ、上空の通過も認めない方針を決めた。戦闘機を発進させたうえで民間機の進路を変えて緊急着陸させ、反体制派ジャーナリストを拘束したルカシェンコ政権の対応は、EU市民への直接的な脅威だと判断、即座に対抗措置をとった。

 24日夕の首脳会議で全会一致で決めた。ベラルーシ機をEU域内から排除する手続きをとるほか、EUの航空会社にはベラルーシ上空を飛ばないよう求める。ミシェル常任議長は記者会見で一連の事態について、「衝撃的で、決して受け入れられない。国際的な安全保障上の脅威だ。市民の命をロシアンルーレットでもてあそぶような試みは許されない」と強く非難した。

 EUはかねて、反政権デモやメディアの弾圧を続けるルカシェンコ氏らに対し、EUへの渡航や域内の資産凍結といった制裁を科しているが、その対象の拡大も決めた。

 ベラルーシ当局に緊急着陸させられたのは、23日にギリシャからリトアニアに向かっていたアイルランドのライアンエア機。18国籍の約120人が乗っていたという。搭乗していたベラルーシの反体制メディア「NEXTA」元編集長のロマン・プロタセビッチ氏(26)と、同行していた女性が拘束されている。EUは2人をすぐに釈放し、移動の自由を保障するよう求めた。(ブリュッセル=青田秀樹)