世界保健機関(WHO)の年次総会への参加をめぐり、台湾当局は24日、オブザーバー参加の招待状が届かなかったとして、WHOに抗議する声明を発表した。新型コロナウイルスへの対応が焦点になるなか、「世界的な防疫に穴を生じさせることは、台湾だけでなく世界の損失だ」としている。
声明では、呉釗燮(ウーチャオシエ)外交部長(外相)と陳時中(チェンシーチョン)衛生福利部長(厚生労働相に相当)が、総会からの台湾排除に「強烈な不満」を表明。一方で、日本や欧米諸国が台湾の参加を求めたことに謝意を示した。
台湾は、中国と距離を置く民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権が誕生した後、2017年から中国の反対で総会へのオブザーバー参加を阻まれてきた。今年は主要7カ国(G7)外相会議が台湾の参加支持を表明しており、「これまでより参加できる可能性が大きい」(陳氏)との期待が高まっていた。
台湾では今月に入り、それま…

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]