CNN記者の通信記録ひそかに入手 トランプ政権時代

ワシントン=合田禄
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 米CNNは20日、トランプ前政権時に米司法省がCNNの記者の電話やメールの記録を秘密裏に入手していたと報じた。情報漏洩(ろうえい)捜査の一環で、司法省が今月13日付の手紙で記者本人に通知してきたという。

 対象となったのは、CNNで国防総省を担当するバーバラ・スター記者。2017年6~7月に、国防総省内の記者の内線番号やCNNの部屋の電話番号、記者の自宅や携帯番号に加え、仕事用と私用のメールアドレスが対象になっていたという。

 司法省は、入手した内容について、電話をかけたり、かかってきたりした相手の番号や通話の長さだと説明しているという。メールについては、送受信の相手や日時は含まれるが、内容は入手していないという。取得した理由は詳しく分かっていない。

 CNNは「ジャーナリストのいかなる通信内容も秘密裏に集めることを強く非難する。司法省には即座に説明する機会を設けるよう求めている」としている。

 米紙ワシントン・ポストも今月、ロシアが16年の大統領選に介入したとされる「ロシア疑惑」について取材した同紙の記者3人に対し、司法省が電話やメールの記録を入手していたことを通知したことを報じている。司法省の報道官は同紙に「捜査対象はニュースメディアではなく、国防情報にアクセスでき、それをメディアに提供して、法律で求められている情報保護をしなかった人物だ」と説明したとしている。(ワシントン=合田禄)