五輪のために木を剪定「必要?」広がる波紋 代々木公園

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宮地ゆう
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 東京オリンピックパラリンピックの期間中にイベント会場として予定されている都立代々木公園東京都渋谷区)で、設営のための樹木の剪定(せんてい)が波紋を呼んでいる。市民の間で剪定の必要性への疑問や、剪定の中止を求める声が上がるなか、都は24日から枝を切る作業を始め、26日には終わらせるとしている。

 家族連れや犬の散歩をする人たちでにぎわう代々木公園。ところどころの樹木の幹に「樹木剪定(せんてい)のお知らせ」という紙と、剪定予定の木が書かれた地図が巻き付けられている。

 都オリンピック・パラリンピック準備局によると、東京五輪パラリンピックの期間中、公園の南西部分にある約3万5千平方メートルのエリアに、競技を見る巨大スクリーンや飲食店などが出店するイベント会場を作る。木の枝を切り落とすのは、設営用の資材搬入の際、工事車両やクレーン車の妨げとなるためという。

 剪定対象の木は36本。地面から8メートル以下の枝を切る木と4メートル以下の枝を切る木がある。「枝を切っても樹木の生育に影響しないよう、造園業者の意見を聞き、必要最小限にとどめている」と都は説明する。

 だが、近所の自営業の女性(57)は「一度切った枝が元に戻るには、何年もかかるだろう」と憤る。

 犬の散歩でよく訪れるという世田谷区の自営業の男性(45)も「五輪期間の1カ月だけのためにそこまでやる必要が本当にあるのか」と疑問を投げかける。

 さらに、五輪の観客収容の方針はまだ決まっておらず、イベント会場が使われない可能性も残る。それでも枝を切り始めたことについて、都の担当者は「大きな会場なので、いまから準備を始める必要があった」と話す。

 22日、米国出身で日米企業コンサルタントのロッシェル・カップさんが剪定に反対するオンラインの署名活動を始めると、約2日で約2万6千筆が集まった。

 ツイッター上では「#代々木公園の木々をオリンピックから守りましょう」というハッシュタグが広がっている。

 公園の利用者に不満が広がる…

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