「父の冤罪晴らしたい」 中国当局拘束の元教授長男訴え

芳垣文子
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 北海道教育大元教授の中国人、袁克勤(えんこくきん)さん(65)が、スパイ行為に関わったとして中国当局に2年前から拘束されている問題で、袁さんの長男や支援者が25日札幌市内で会見し、袁さんの潔白と早期解放を訴えた。

 会見したのは、袁さんの長男の袁成驥(えんせいき)さん(29)、「袁克勤教授を救う会」代表の百瀬響・北海道教育大教授、岩下明裕・北海道大教授ら。成驥さんらは「一日も早く冤罪(えんざい)が晴らされて解放されるとともに、日中の交流が安全・安心で復活してほしい」などと訴えた。

 袁さんは北海道教育大教授だった2019年5月、中国に一時帰国した際に当局に拘束され、その後消息不明となった。中国側は昨年3月、袁さんをスパイ行為にかかわった疑いで取り調べていることを明らかにし、袁さんが「犯罪事実を自供している」などと説明した。

 成驥さんによると、中国側は今年4月、袁さんをスパイ行為の罪で起訴したと明らかにしたという。5月には中国人弁護士が袁さんに初めて接見。袁さんは全面的に否認することを弁護士に伝えた。健康状態に問題はなかったという。成驥さんは「今回の容疑は全く身に覚えのないもので、潔白を訴える父を1人にさせないためにも、正当な理由もなく拘束されている事実を日本から発信し続けたい」と述べた。

 成驥さんらは31日に東京でも会見し、早期の解放を訴えることにしている。(芳垣文子)