「村八分」7年後の判決 Uターン男性「人間不信に…」

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大畠正吾
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 大分県宇佐市にUターンした元公務員の男性(72)が集落から「村八分」の扱いを受けたとして元区長3人らに慰謝料を求めた訴訟で、大分地裁中津支部(志賀勝裁判長)は、元区長らの行為が「村八分」にあたると認定し、慰謝料計143万円の支払いを元区長たちに命じた。静かな山あいの集落で、なぜ「いじめ」とも言える行為が7年以上も続いているのか。

 「集落に住む同級生にも声をかけられない。四六時中監視されているようで、一時は人間不信になった」。25日の判決後の記者会見で、原告の男性は孤立した日々を振り返った。

交付金に疑問を持ったら排除、弁護士会が改善勧告しても…

 集落は大分県北部の山里にある。周囲を田んぼや畑に囲まれ、草刈りなどの共同作業が大切な行事だ。しかし、男性に声はかからず、参加できない。あいさつも一部の人と目礼をする程度だ。「(人目を避けるために)朝早く家を出て、夜帰って来る生活」という。

 きっかけは、農業の交付金をめぐるトラブルだった。

 兵庫県から集落内の実家にU…

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