「コロナ後遺症」どう治療?症状様々、相談外来で探る

新型コロナウイルス

木村俊介
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 新型コロナウイルス感染症から回復した後も何らかの症状を訴える人たち向けの相談外来を、愛知医科大メディカルクリニック(名古屋市東区)が設けた。呼吸器内科や耳鼻咽喉(いんこう)科などが連携して「後遺症」の症状を調べ、治療法を探るという。

 同クリニックによると、昨年11月~今年1月にクリニックでPCR検査を受けて陽性が確認された約120人について、その後の状況を3月に電話で聞き取った。連絡がとれた100人近くのうち約6割が何らかの症状を訴えていた。「相談窓口があるとありがたい」という声もあり、今後も患者が増えていくと必要になると考え、設置することにしたという。

 同クリニック長の馬場研二・愛知医大教授(呼吸器内科)は「臓器別の内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科、慢性疲労症候群を診る総合診療科など13の診療科があり、連携して全人的に対応できることが利点」と話す。

 対象は15歳以上で、要予約。まず内科で状況や経過などを聞き、症状に応じてほかの診療科が加わる。4月の設置から約1カ月半で20人ほどが相談に訪れた。電話による問い合わせも1日に5~6件ある。全身の倦怠(けんたい)感や息苦しさを訴える相談者が多い一方で、せきが続くという相談者が、ぜんそくを発症していたケースもあったという。

 馬場クリニック長は「この先どうなるのかという不安を抱えている人、何カ月も悩んでいる人がいる。まだ治療法は確立していないが、相談外来を通して一緒に考えていきたい」と話している。

 診療は月~木曜の午前11時~午後0時半と午後3時半~5時。予約は同クリニック(052・931・2261、受付時刻午前8時半~午後5時15分)へ。(木村俊介)

各地に「後遺症」外来

 新型コロナウイルス感染症から回復した人たちが訴える症状は、倦怠(けんたい)感や息苦しさ、せき、味覚や嗅覚(きゅうかく)の障害、脱毛、食欲不振、睡眠障害などさまざまだ。複数の症状が重なることもある。ただ、「後遺症」の全体像はよく分かっておらず、治療法も確立されていない。厚生労働省は、呼吸器や味覚・嗅覚などテーマごとの研究班を立ち上げた。各地の大学病院などでも相談を受けて治療法を探る取り組みが進む。

 今年1月、聖マリアンナ医科大病院(神奈川県川崎市)が「新型コロナウイルス感染症後外来」を開始。2月には岡山大病院(岡山市)が「コロナ・アフターケア外来」を設置した。さまざまな専門医と連携し、適切な支援を目指す。

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