「リスクに対処する」WHOがスポーツ界支援継続を約束

ロンドン=遠田寛生
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 世界のスポーツ関係者が集まる国際競技連盟(IF)フォーラムが25日、オンラインで開かれ、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長がメッセージを寄せた。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長らの後に登場し、「スポーツは国際社会を、より近づける。WHOは主催者や選手、ファンと連帯し、今後もスポーツ大会が安全に継続できるよう、公衆衛生上のリスクに対処しながら取り組んでいく」と、スポーツ界への継続支援を約束した。

 新型コロナウイルスの感染は現在も広がっているが、「スポーツ大会が戻ってきたのを見て励まされている」。各国・地域で進むワクチン接種を評価しつつ、今後の対策として、手洗いの徹底やマスクの着用、換気の必要性を強調した。

 WHOは昨年2月から今夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックについて、IOCや東京大会組織委員会などがつくる作業部会に入り、助言を送っている。開催可否については権限を持たないとして、これまでも意見は表明していない。

 今月7日にはWHOの緊急対応責任者であるマイク・ライアン氏が、IOCや東京都、日本政府のリスク管理について「一生懸命、努力している」と評価。観客数の上限がまだ決まっていないことについては「組織の側の失敗ではない。その時の疫学的な数値に基づいてのみ決断できる」とし、ぎりぎりまで感染状況を見極めた上で判断するべきだとの考えを示している。(ロンドン=遠田寛生)