路上で寝ている人がいる 赤羽で12歳が弁当を作るわけ

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御船紗子
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 午後8時過ぎ。緊急事態宣言下の東京・赤羽駅前から続く商店街は、人通りもまばらになる。多くの店が明かりを消す中、シャッターを半分下ろした店から、明かりが漏れていた。

 大人たちにまじって、弁当パックに手際よくおかずを盛り付けている女の子がいる。小学6年生の松尾栞奈(かんな)さん(12)。ニックネームは「かんちゃん」。てきぱきとフタの上から輪ゴムをかけ、割り箸を挿す。チンジャオロースーや卵焼きなど、おかず7品の入った弁当40食が、あっというまに完成した。

 かんちゃんが手伝っている店「ソーシャルコミュニティめぐりや」は、自然派の食材を扱うレストラン。オーナー家族が元ホームレスの女性と知り合ったことをきっかけに、生活困窮者の支援をしていた。休業要請に応じることで支給された協力金を使い、今年1月から毎晩、生活困窮者に無料で弁当やカイロなどを提供している。この日作ったお弁当は店先に置いて、無料配布する。

 かんちゃんが店を手伝うようになったのは、この春から。3月の終わりごろ、ネットで見つけた記事で店の活動を知った。「塾に行く途中にある、あのお店だ」

 普段から学校で命の大切さを…

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