就職情報大手「ディスコ」(東京)が、来春の就職を目指している大学生から募った就活川柳を発表した。それぞれの川柳からは、コロナ禍のもとで「シューカツ」を続ける学生たちのリアルな姿が浮かんでくる。
「オンライン 慣れたものだよ カメラ目線」(理系女子)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨春以降、多くの企業が説明会や面接をオンライン化した。学生たちは、リクルートスーツを着て身だしなみを整え、自宅などでパソコンに向かった。現在活動中の学生たちの多くは、大学の授業もオンラインで受けてきたため、まさに「慣れたもの」なのだろう。
「面接を 受けてる最中 母乱入」(文系男子)
カメラとマイクをオンにしてオンラインで外部とやりとりしている最中、家族の姿や声がやりとりの相手に見えたり聞こえたりしてしまうのは、在宅でテレワーク中の社会人の多くが経験する「あるある」の一つ。だが、一生を左右するかもしれない面接の時となれば、学生の顔は引きつっていたかもしれない。
オンライン面接が主流となり、企業の社屋に一度も行かないまま内々定を受ける学生の句もあった。
「いまだ見ぬ 社屋に勤める 実感無(なし)!」(文系女子)
一方、オンライン面接に慣れていると、企業側から「対面で」と言われた時に、慌てるかもしれない。
「コロナ禍で 対面対策 盲点に」(理系男子)
入退室時などの所作がぎこちない学生の姿が目に浮かぶ。
就職を目指して学んできた業種が、コロナ禍の直撃を受けた学生たちも多いにちがいない。
「観光業 学んでたのに さようなら」(文系女子)
政府は「企業広報は3年生の…
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