「強さ取り戻す」 低迷の関学大、有言実行の復活優勝 

高橋健人
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 関西学生野球の春季リーグ戦が25日、わかさスタジアム京都であり、関西学院大が京都大を3―1で下した。2013年秋以来14季ぶり(昨春は中止)の優勝を果たし、28年ぶり6回目となる全日本大学選手権(6月7日開幕)出場を決めた。

 低迷が続いていた古豪が、他5校すべてから勝ち点を奪う復活劇だった。

 九回途中から関学大はエース黒原拓未(4年、智弁和歌山)を救援に送った。

 2死一、二塁。黒原は追い込んでから投じた渾身(こんしん)のチェンジアップで打者のバットに空を切らせた。

 「キョウイチ(今日、一番の意)のボールだった」

 この試合を含め今季の10勝のうち、8試合が2失点以内。投手力が光った今季を象徴するような幕切れだった。

 投手力に加えて、結束力があった。

 「強い関学を取り戻す」

 主将の杉園大樹(4年、明豊)が何度も口にしてきた言葉だ。

 過去14度のリーグ優勝を誇るものの、そのうち9度は戦後15年以内のもの。近年は元気がなく、2015年春からは3位以上もなかった。

 挽回(ばんかい)のため、杉園は昨秋から「ファミリー制」を始めた。部員を十数人ずつの班に分け、一緒に勉強するなど学年を問わず交流させた。上下関係による溝がなくなり、下級生らのスタンドからの応援には熱がこもった。

 4月中旬にあった「関関戦」では、ライバル視してきた関西大から13季ぶり(中止の昨春は除く)となる勝ち点を挙げた。

 一体感が高まりつつあったチームはさらに勢いづき、勝ち点5の完全優勝を遂げた。

 本荘雅章監督は「4年生が高いリーダーシップを発揮した結晶」と賛辞を惜しまなかった。

 全日本大学選手権では、第1回大会(52年)と第8回大会(59年)で準優勝している。今度は全国の舞台でも古豪復活を印象づけたい。(高橋健人)