「色で分けるしかない」古着の山みて研究開始 廃棄減へ

有料会員記事

井手さゆり
[PR]

 衣服などの繊維製品の大量廃棄が問題となるなか、京都市のベンチャー企業が廃棄繊維を色で分別回収し、別の製品に生まれ変わらせる「カラーリサイクルシステム」を生み出した。元々繊維をデザインしていた女性が挑む新たなリサイクルの形とは。

 カラーリサイクルシステムは、ごみとして捨てられる古着や縫製工場から出る端切れなどを、素材別ではなく、赤、青、緑……と色別に回収し、付加価値をつけて別の製品に生まれ変わらせる「アップサイクル」の技術だ。ほぐした繊維をプラスチック樹脂や紙に混ぜて色素材として使ったり、糸やフェルトなどの素材に再生したりすることで、処分される廃棄繊維を減らすことを目指している。

 考え出したのは、ベンチャー企業「カラーループ(colourloop)」を立ち上げた内丸もと子さん。きっかけは、大学卒業後に繊維や布をデザインするテキスタイルデザイナーとして働いていた十数年前、インターネットで見た古着回収業者の倉庫だった。天井に届きそうなくらいに古着が積まれていた。

 調べてみると、古着の多くがごみとして処分されていることがわかった。再利用されたとしても、車の吸音材やぬいぐるみの中綿など、地味で目立たないものが多かった。

 一方で、缶やビンなどのリサイクルで主流の素材別回収を繊維で行うには無理があることも知っていた。特に若者に人気のおしゃれな服などには、複数の素材を混ぜていることが多い。着心地をよくするために綿をベースにし、しわになりにくいようにポリエステルを、ストレッチを利かせるためにポリウレタンを混ぜる、といった具合だ。古着はタグが取れていることもしばしばで、紡績技術の進歩もあり、一見しただけでは素材がわからない。

 「色で分けるしかないやん」。そう直感した。

 雑多な繊維は、混ぜると掃除…

この記事は有料会員記事です。残り975文字有料会員になると続きをお読みいただけます。