校長に土下座強要、現金脅し取る 児童の両親に有罪判決

羽賀和紀
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 高知市内の市立小学校で、校長に理不尽な要求を繰り返し、現金を脅し取ったとして恐喝の罪に問われた児童の父親(41)に対する判決公判が25日、高知地裁であり、吉井広幸裁判官は「被害者を心理的に追い詰め、甚だしく畏怖(いふ)・困惑させるという執拗(しつよう)かつ悪質」として、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)の有罪判決を言い渡した。母親(32)も18日に同罪で懲役1年2カ月執行猶予3年の有罪判決を受けている。

 判決などによると、夫婦は昨年11月、教員の不適切な言動で子供が不登校になったとして、「学校に行けずに家にいることで余計にお金がかかっている。学校にかかった分のお金を返してもらいたい」などと要求。応じなければ危害が及ぶ危険性があると恐れた校長が、現金4万8千円を払った。

 2人は2カ月にわたって昼夜を問わず何度も学校へ訪問したり、電話をかけたりし、長時間の恫喝(どうかつ)を繰り返した。校長室でスリッパを投げつけたり、土下座を強要したりしたこともあったという。

 対応してきた教員2人は心労が原因で休職し、校長は事件後に退職した。

 判決を受け、市教委の担当者は「危機感を持ち迅速に対応したつもりだったが、問題がなかったか検証したい」と話した。(羽賀和紀)