酒飲むな?しらふで生きるかは自分で決める 町田康さん

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聞き手・岸善樹
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 コロナのせいで、各地の酒場はアルコール飲料の提供自粛を求められています。事実上の「禁酒令」の日々を、酒飲みたちはどう過ごせばいいのか。かつては大酒飲みだったのに、ある日きっぱり酒をやめた作家の町田康さんに聞いてみました。なぜ酒をやめられたのですか。禁酒令で、私たちの暮らしは変わってしまうのでしょうか。

 2015年12月、30年以上にわたって愛し、飲み続けてきた酒をやめようと思ってしまいました。健康とかを考えたのではなく、直感的なものが働いた、魔が差した、としかいいようがありません。

 いまは酒を飲むという選択を忘れている感じです。脳髄のアクセスが回復して「ええ感じ」になっている。些細(ささい)なことによろこびを感じるメリットもあります。川のせせらぎを聞いたり、日のぬくもりを感じたりする愉悦とイコールの感覚ですかね。

 しかし酒というものは、「やめろ」といわれて、やめられるものではありません。

5年以上しらふでいるという町田さん。飲まずにいられるのは「自分で決めたからだ」といいます。自粛を求められることと何が違うのか。経験や周囲の反応を踏まえて語ります。

「酒場が原因」信じた方が楽だけど

 今回、街の酒飲みたちは「飲…

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