米国で自動車価格が急上昇 中古は前年より5割値上がり

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ニューヨーク=真海喬生
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 米国で自動車の価格が急上昇している。半導体不足の影響で、メーカーの生産が減っていることが主因だ。新車販売店は在庫不足に陥ったことで値上げに動き、需要が増えた中古車の価格も高騰。半導体不足は来年も続く可能性があり、市民生活への影響も長引きそうだ。

 「ひどい状況だ。人気車種は通常なら20台ほど在庫があるのに、いまはゼロというモデルもある。次にいつ入荷があるかもわからない」。5月下旬、米東部ニュージャージー州の新車販売店で、オーナーのデビッド・フェラーズさん(70)はそう話す。展示スペースの一角には、不自然な空きスペースがある。本来は人気のピックアップトラックを展示する場所だという。

 新車不足と景気回復による強い需要を背景に、ディーラーは販売価格を値上げしている。調査会社JDパワーによると、米国の5月の新車平均価格は前月より2%近く高い3万8255ドル(約417万円)と過去最高を記録する見込みだ。

 さらに値上がりが顕著なのが中古車だ。新車の不足と値上がりを受けて需要が高まった。米国の中古車の取引価格を示す「マンハイム指数」は4月に過去最高を記録。5月前半の時点では、前年同月より約50%、今年1月と比べても約25%値上がりしている。新型コロナ感染への不安から公共交通機関よりもレンタカーを好む人が増え、レンタカー業者が中古車の購入に動いたことも一因という。

 きっかけは世界的な半導体不…

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