59人の思いを本に 全ページ「袋とじ」にした狙い

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大滝哲彰
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 国籍や性別、肌の色など「外見」より先に「内面」に触れられれば、いじめや人種差別がなくせるのではないか。そんなアイデアをもとに、中学校美術教員の女性が手作りの本を完成させた。全ページ袋とじという体裁に、ある狙いを込めたという。

 本のタイトルは「Inside Out」。フリーのデザイナーでもある三重県鈴鹿市の葛西博実さん(37)が企画、制作した。

 登場するのは、パラリンピック金メダリストや大学時代に弟を亡くした人、南アフリカアパルトヘイト(人種隔離)政策を経験した人など、日本を含めた30以上の国や地域で暮らす59人。「今までで一番辛(つら)かったことは」「あなたにとって何が幸せですか」「10年後、どこで何をしていますか」――。葛西さんが、過去、現在、未来を問う10個の質問を全員に投げかけ、一人ずつ一問一答形式で紹介している。

 袋とじになっている外側2ページ分にまとめた10の回答を読んだ後、封を切って袋とじを開く。

 ページの内側には、その人の…

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