グリーンボンドの市場、1兆円超 再エネが呼び込む投資

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北川慧一
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 再生可能エネルギー省エネなどの事業に資金の使い道を限った「グリーンボンド(環境債)」が広がっている。昨年は日本の企業や自治体などによる発行額が初めて1兆円を上回った。脱炭素など環境意識の高まりから盛り上がりを見せる。事業がどこまで環境改善につながっているのか厳しい見方もある。

 JR九州は4月、200億円の社債を発行した。省エネ型車両の開発などに使途を限った環境債で、3月に100億円の予定で発表したところ、「想定を超える需要があった」(広報)ことから倍に増やした。発行には外部評価を得るコストがかかるが、環境や社会問題といったESGに関心の高い層から新たな投資を呼び込む狙いだ。償還期限10年で利率は年0・265%。同社が2019~20年に発行した10年社債は0・23~0・295%で、利率に大きな差は見られない。

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ブレーキ時に出る力を蓄電池に充電し、加速時に利用できる車両。昨年3月から営業運転を始めた=JR九州提供

 九州産業大(福岡市)を運営する学校法人はこの環境債を数億円購入した。広報担当者は「JR九州は安定性が高い投資先で、社会貢献につながる環境債の優先順位は高い」と話す。

 機関投資家が投資先のESG…

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