首相、連日の閣僚ランチ 「どす黒い孤独」癒やすため?

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森岡航平、小手川太朗、笹山大志
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 菅義偉首相が連日のように閣僚と昼食をともにしている。26日時点で5月の「閣僚ランチ」は計7回に及ぶ。新型コロナウイルスの対応に世論の厳しい目が注がれ、内閣支持率は低下傾向。党内基盤が強固とはいえない首相だけに、ランチを通じて閣内を掌握する狙いもありそうだ。

 26日昼、首相は野上浩太郎農水相と会食。野上氏によると、塩ラーメンをすすりながら、農林水産品の輸出や新型コロナ対応などを話したといい、首相は「しっかり前進させてほしい」と語ったという。

 朝日新聞の首相動静によると、首相に就任した昨年9月から今年3月まで、官邸での閣僚ランチは、1月5日の麻生太郎副総理兼財務相のみ。ところが、4月に入ると徐々に増え、5月は、12日の西村康稔経済再生相を皮切りに、18日以降の平日は連日のように続けている。複数の出席者によると、首相は弁当やそばを食べながら、「ワクチンしかない」などと、新型コロナワクチン接種への強い思いを語っているという。

 首相は官房長官時代から、東京都内のホテルなどで政界関係者や経済人らと会食し、情報収集するのが日課。だが、昨年12月に自民党二階俊博幹事長らとの「ステーキ会食」が批判され、激減している。

 麻生氏がかつて自らの経験をもとに「絶対孤独。どす黒いまでの孤独に耐えきれるだけの体力、精神力がいる」と首相の座を評したこともあるが、連日の閣僚とのランチにはこうした「孤独感」が背景にあるのではと指摘する声もある。加藤勝信官房長官は26日の記者会見で、「少し時間をとっていろいろな話をするとなると、どうしても昼休みの時間帯になる」と説明。そのうえで、「官邸の外にいると、総理と話をする時間があるようでない。そういったところを総理も考えて、対応しているのではないか」と述べた。(森岡航平、小手川太朗、笹山大志)

4月以降の首相と閣僚の昼食

※カッコ内は首相動静上の面会…

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