台湾の歓楽街にもコロナの波 「抑止」が一転、正念場に

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台北=石田耕一郎
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 台湾で、新型コロナウイルスの新規感染者の増加が止まらない。台北の歓楽街から感染が全土に広がり、行政が厳しい行動制限を決めた後も改善の気配は見られない。ワクチン接種が遅れるなか、蔡英文(ツァイインウェン)政権の支持率も下落。政権は正念場を迎えている。(台北=石田耕一郎)

 台北名物の占い街がある下町の龍山寺を中心とする万華地区に、地元で「茶室」と呼ばれる100軒近いスナックやクラブが軒を連ねる歓楽街がある。多くの店がカラオケを備え、食事や酒、茶を提供。台湾人のほか、中国人やベトナム人の女性従業員が働く。24時間営業したり、性的サービスを提供したりする店もあり、曜日を問わず、各地から来る客でにぎわった。

 だが、5月下旬に記者が訪れると、最も人出が多いとされる週末の夕方でも、狭い道路の両側に並ぶ「ハワイ」や「夜上海」「人魚」といった店はすべて休業していた。客や女性従業員らの感染が相次ぎ、行政から一時的な閉店を命じられたためだ。

 取引先の店舗を訪ねてきた50代の台湾人男性は「感染者が出た店だ」と周囲の3店を指さした。「入店料が最低50台湾ドル(約190円)からと安いうえ、女性従業員の年齢も30~70代と幅広く、収入の少ない中高年の男性に人気があった。コロナでしばらく再開できないだろう」と残念そうに話した。友人の茶室オーナーを訪ねてきた女性は、店の飼い猫に餌を与えながら「いつも夕方は客でいっぱいだったのに」とため息をつく。

 台湾当局の発表によると、空…

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