菅義偉首相が、米週刊誌「ニューズウィーク」の表紙を飾った。外務省幹部は「それだけ総理が世界から注目されているということだ」と胸を張る。ニューヨークの街で雑誌を手に入れようと記者は奔走した。
菅首相の顔写真が表紙に用いられたのは、ニューズウィークの5月7日号。「ALLY IN CHIEF(筆頭同盟国)」の見出しが踊り、その下には「中国の影の中、日本は米国と特別な関係を築く」とうたわれた。雑誌では、4月にバイデン米大統領と会談する際にワシントンで行われた、ニューズウィークによる独占インタビューも掲載された。
外務省によると、インタビューはバイデン氏との会談の翌日に、30分ほど行われた。バイデン氏と対面での首脳会談は「一番乗り」となったが、昨年9月に就任した菅首相の国際的な知名度が高いわけではない。世界に売り出すための媒体選びについて、同省関係者は「米国の大手雑誌の中から社会的影響力の大きさ、先方にインタビューの意向があるかどうかなどを考えて選んだ」と説明する。
外務省は4月27日、「菅総理が表紙を飾るとともに、インタビュー記事が掲載されます」と発表。同省の吉田朋之・外務報道官は同28日の記者会見で「一国のリーダーがニューズウィークのような雑誌の表紙を飾って、インタビューを掲載されることは、あまり記憶がない」と話した。
しかし、肝心のニューズウィ…