「逃げ得は許さない」 富裕層牽制のドラマ、国税が制作

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 税金の滞納者と国税徴収官との攻防を描いた約20分のドラマ「国外財産を追いかけろ! ~国際徴収への取組~」を、国税庁が約78万円をかけて制作した。「どこに隠そうとも追いかけます」。劇中のせりふ通り、国外に資産を隠す富裕層への牽制(けんせい)が狙いだ。

 約5千万円の税金を滞納した男性。督促状を放置し、国税局の捜索も「ご自由に」と意に介さない。海外の銀行口座に多額の預金を隠し持っており、「税務署は海外の財産には手が出せない」と高をくくっていた。これに対し主人公の国税徴収官が「徴収共助」制度を使って取り立てに乗り出す、というのがドラマのストーリーだ。

 徴収共助は、他国の要請を受けて徴収を代行する国際的な互助制度。日本は制度を導入した2013年以降、昨年6月までに54件の要請を行い、約9億円の徴収に成功している。ただ、制度そのものの認知度は低く、同庁徴収課の担当者は「ドラマを通じて『逃げ得』は許さないという国税の姿勢を知ってもらえれば」と話す。

 ドラマは27日夕から同庁のホームページとYouTube「国税庁動画チャンネル」で配信される。