アメリカの首都がアマゾン提訴 価格つり上げていた疑い

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 米首都ワシントン(コロンビア特別区)は25日、米アマゾンが、出店者に他のサイトでアマゾン上の価格よりも安く売ることを実質的に禁じ、価格をつり上げていたとして、同社を独占禁止法違反の疑いで裁判所に提訴した。グーグルフェイスブックに続き、アマゾンに対しても独禁法提訴の動きが広がっている。

 訴状では、アマゾンが米国内のネット小売りで5割から7割という支配的なシェアを持つと指摘。同社はアマゾン上に出店する「サードパーティー・セラー(第三者の販売者)」に対して、ウォルマートやイーベイなどの競合サイトだけでなく、販売者自らのサイトでも、アマゾン上の価格より安く売ったり、より良い条件で提供したりすることを禁じていた、と言及した。この結果、ネット小売り全体で、モノの価格が人為的につり上げられ、消費者に害をもたらしたとしている。

 アマゾンは同日、「販売者は、私たちのお店で提供するモノの価格を自分で設定している」と反論した。

 米巨大IT企業を巡っては、競争を阻害しているとの批判が米議会などで高まっており、米司法省などが昨年、グーグルフェイスブック独禁法違反で提訴している。今回の提訴は、米首都による単独の訴訟だが、アマゾンにも同様の提訴が広がった形だ。アマゾンに対しては、米当局も独禁法違反の有無の調査を続けている。(サンフランシスコ=尾形聡彦