ワクチン「取り残さないで」 障害者団体が愛知県へ要望

新型コロナウイルス

松山紫乃
[PR]

 新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、障害者への適切な支援を求める要望書を当事者団体が26日、愛知県に提出した。当事者たちは「障害者がワクチン接種から取り残されないよう、県には現状を把握して市町村に周知してほしい」と訴えた。

 要望書を提出したのは、県重度障害者団体連絡協議会と愛知障害フォーラムの2団体。要望書では、車いすに対応しているリフトタクシーを接種会場まで手配することや、会場に手話通訳などを配置すること、案内状や接種券に点字をつけることなどを求めた。

 2団体は今月、ワクチン接種に関して会員を対象にしたアンケートを実施。身体障害者や知的障害者ら58人に「ワクチン接種に不安はあるか」と質問したところ、9割が「不安がある」と回答した。

 団体に寄せられた声のなかには、県内の高齢障害者が接種会場に向かおうとしたところ、シャトルバスが車いす対応となっておらず接種をあきらめたケースもあったという。連絡協議会の事務局長で、自身も身体に障害がある入谷忠宏さんは「障害者だからと優遇するのではなく、健常者と同じように安心して接種できる環境をつくってほしい」と訴えた。

 国は3月、ワクチン接種について、障害者の特性に応じて「合理的配慮」をするように全国の自治体に通知した。今回、要望書を受け取った県障害福祉課の担当者は「今後は、ワクチン接種の主体となっている市町村とも、より綿密に情報共有し、しっかり対応していきたい」と話した。(松山紫乃)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]