2年ぶり全国学力調査始まる 98%の小中が参加見込み

桑原紀彦
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 小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省全国学力調査が27日、各地の小中学校で始まった。昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止され、2年ぶりの実施。現在、10都道府県に新型コロナ対応の緊急事態宣言が出ているが、文科省によると、一昨年と同程度の約2万9千校(全体の98%)が参加する見込み。結果は8月に公表される予定。

 教科は国語と算数・数学で、小6は約105万人、中3は約103万人が受ける予定。例年は4月実施だったが、昨年の一斉休校による学習の遅れも考慮し、5月にした。勉強や読書の習慣を聞くアンケートもあり、国立大学付属の小中約100校は初めて情報端末を使ってオンラインで回答する。

 各校は約1カ月後まで遅れての参加が可能で、小中計213校が後日実施する。文科省は「遠足や修学旅行などの学校行事と重なったため」としており、現時点で新型コロナを理由にした学校はないという。

 全国学力調査は2007年度から行われており、これまで東日本大震災の影響を受けた11年度と昨年度の計2回、中止されている。(桑原紀彦)

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