W杯予選、今夜日本対ミャンマー 母国チームに思い複雑

有料会員記事ミャンマーはいま

笠原真
[PR]

 サッカーのワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本対ミャンマー戦が28日午後7時20分から、千葉市で行われる。母国の代表チームの試合だが、クーデターを起こした国軍の支配下から派遣されたチームを心から応援できないという在日ミャンマー人は少なくない。W杯に向けた一戦を、複雑な思いで見守ることになりそうだ。

 日本対ミャンマー戦を5日後に控えた23日の夕方。東京都新宿区の公園で「Myanmar Football Club(MFC) Tokyo」のメンバーが、ミニゲームをしていた。2000年に創設された在日ミャンマー人のサッカーチームだ。約50人が所属。毎週日曜日に練習し、対外試合もする。

 「週末、ここにサッカーをしにくるのが楽しみ」と言うのは、MFCに入って1年というアウンさん(25)。3年前まではプロ選手としてミャンマーでプレーしたが、1部リーグでも月給は3万円ほどだった。「父は亡くなり、母と弟、妹の生活のためにサッカーを諦めた。日本で働くことにしたけど、やっぱりサッカーはやめられない」

 平日は技能実習生として建設会社で働き、週末はサッカーに打ち込む日々。「一緒にボールを蹴られて、仲間たちとは生活や仕事の相談もできる。チームは家族みたい」と笑顔を見せた。

 ミャンマーの代表チームについて聞いてみると、選手たちは表情を雲らせ、口をそろえた。「ミャンマーでは子どもから大人まで国軍に殺されている。代表が試合をする状況じゃない」

 日本戦を前に、複数の代表選…

この記事は有料会員記事です。残り742文字有料会員になると続きをお読みいただけます。