クラスター発生しても自力看護 大阪、高齢者施設の窮状

有料会員記事

浅沼愛 添田樹紀、山根久美子
写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大で病床が逼迫(ひっぱく)し、大阪府では高齢者施設の利用者が感染しても、入院できない状況が起きている。施設で亡くなる高齢者も相次ぐ中、職員たちは自力の看護や対策に追われている。

 4月11日、大阪市内の特別養護老人ホームで、2人の感染者が確認された。施設では入居者約100人が暮らす。家族の面会は原則禁じていたが、ショートステイを利用した70代女性と職員の感染が判明した。

 4月下旬までに利用者5人、職員5人の計10人が感染するクラスター(感染者集団)に広がった。

 そのうち入居者の90代女性は病状が深刻で、93%以下で呼吸不全になるとされる血中酸素飽和度が80%台まで低下。ただ、保健所に入院調整を求めても、「酸素ボンベ(吸入器)で対応できるなら施設で療養して欲しい」と指示され、入院できない状況が続いた。

 病状が悪化し、119番通報したが、搬送先は見つからない。救急車が急変に備えて施設の駐車場で一晩中待機していた。結局、女性が入院できたのは陽性確認から6日後だった。

 1月にもショートステイの利…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。