成田空港会社、民営化後初の赤字 コロナ禍で発着6割減

上沢博之、青山祥子
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 成田空港を運営する成田国際空港会社が27日発表した2021年3月期決算は、純損失が714億円(前年は244億円の純利益)となった。04年の民営化後に通期の純損益が赤字になったのは初めて。売上高は前年より7割減の718億円となり、民営化後で最低だった。コロナ禍で航空機の発着回数は前年より6割減の10.6万回、旅客数は9割減の325万人だった。22年3月期も航空需要の大幅な回復は見込めないとして、670億円の純損失を予想している。

 国際線は発着回数、旅客数とも過去最低だった。航空会社や旅客ターミナルのテナント支援のため、着陸料など各種料金の減免も実施した。

 28年度末の完成を目指す3本目の滑走路新設などの機能強化に関連して、騒音対策区域の拡大を見据え地元の千葉、茨城両県と10市町へ前年より6割増となる71億円の周辺対策交付金も支出した。

 田村明比古社長は「空港事業は厳しい状況だが、来年以降は航空需要は大きく回復すると思う。空港機能強化などを着々と進めていく」と述べた。(上沢博之、青山祥子)