長崎の原爆死没者名簿191冊、2年ぶりに風通し

米田悠一郎
[PR]

 長崎に投下された原爆で犠牲になった人たちの名簿を外気にあてる「風通し」が27日、2年ぶりに長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館であった。名簿の湿気を除くために毎年この時期に行っているが、昨年は新型コロナウイルスの影響で名簿を搬出する東京の業者が来られず、中止になった。

 原爆死没者名簿には、昨年7月末までに亡くなった長崎の被爆者ら計18万6057人の氏名や享年が記されている。昨年8月9日に新たに3413人が加わり、名簿は計191冊にのぼる。

 2年ぶりの作業にあたった市職員11人は、原爆投下時刻の午前11時2分に黙禱(もくとう)。名簿に傷みがないか、例年以上に注意してページをめくり、外気にあてた。初めて作業した市被爆継承課の吉沢静渉(しずほ)さん(26)は「名簿には子どもの名前があった。二度とないようにするのが大切と感じた」と話した。(米田悠一郎)