火山の神秘 五色の湖ひっそり 蔵王の「御釜」

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文・根津弥、写真・小玉重隆
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ゴールデンウィークに上空からのぞいた「御釜」。水面に張っていた氷が徐々にとけていた=2021年5月4日、宮城県蔵王町、朝日新聞社機から、小玉重隆撮影
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 雪化粧の残る茶色い山肌の底に、ぽっかりと口を開けた緑色の湖面。山頂の展望台から望む、不思議な風景の正体は――。

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強い風が吹き厚い雲が流れる中、一瞬、日の光が差し込んだ「御釜」=宮城県蔵王町

 立ちこめていた霧がようやく晴れた。宮城と山形の県境に位置する蔵王連峰。視界が開けた先、すり鉢状の火口壁の底に待ち望んでいたものが姿を現した。「御釜(おかま)」と呼ばれる湖だ。まだ雪を残す山々に囲まれ、深い緑色が陽光を照り返す。

 湖は噴火で生まれたくぼ地に水がたまって生まれた。気象庁によると、一帯は約3万年前から爆発的な火山活動が始まったと考えられ、有史以降も御釜を噴出口として、多くの活動が記録されている。宮城県蔵王町観光物産協会によると、湖の水は強い酸性で、生き物の生息は確認されていない。1968年の調査では、直径325メートル、最大深度27・6メートルだった。

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 訪れたのは5月上旬。新緑が…

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