初代MVPだからわかる Bリーグ決勝を制する「カギ」

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聞き手・松本麻美
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 プロバスケットボールBリーグの王者を決める「日本生命ファイナル」が29日から横浜アリーナで2戦先勝方式で開かれる。今季のチャンピオンシップ(CS)を決勝まで勝ち抜いたのは、4季ぶり2度目の優勝を狙う宇都宮ブレックス(東地区1位)と初優勝を目指す千葉ジェッツ(同2位)。Bリーグ開幕シーズンに栃木(現宇都宮)を優勝に導き、初代CS最優秀選手(MVP)に輝いた古川孝敏(33、現秋田ノーザンハピネッツ)に、決勝ならではの雰囲気、魅力、見どころを聞いた。

武者震いする大舞台

 ――昨季は新型コロナウイルスの影響でリーグが中断されたため、頂点をかけた最も熱い戦いは2季ぶりになります。決戦を前に、古川孝敏選手も栃木(現宇都宮)の一員として優勝した4年前の決勝を思い出しますか。

 「本音をいうと、試合中のことは集中していてあまり覚えていないんです。MVPに選んでいただいたのも、パスをくれた仲間のおかげというか……」

 ――決勝の会場、国立代々木競技場の雰囲気はどうでしたか。

 「試合前の演出や、栃木のチームカラーの黄色で染まった客席を見て、武者震いのようなたかぶりはありました。でも、一つ一つのプレーに落ち着いて向き合えていたように思います」

 「準決勝が第3戦までもつれ、ぎりぎりの苦しい勝ち上がりでした。その経験から、全員が『勝つためにやってきたことを全部出したい』と、より目の前のことに集中しました。当たり前のことかもしれないけど、自分の持てる力を全部出すということに集中していた。決勝が1戦制だったので思い残すことがないように、という感じでした」

 ――決勝に出る両チームは秋田と同じ東地区で、よく知るチームですね。

 「千葉はビッグマンを含めて全員が走れるチームで、速い展開に持っていかれると厄介です。司令塔の富樫勇樹選手が中心なのはずっと変わっていませんが、ビッグマンの駆け引きも重要なポイントになってくると思います」

後半では、古川選手の目線で2016ー17年シーズンのCS決勝、田臥勇太選手がルーズボールに飛び込んだ場面などを語ります。

千葉、三度目の正直を狙うからこその強み

 ――千葉は2季連続で決勝で敗れました。優勝への壁は高いのでしょうか。

 「チャンピオンシップ(CS)はレギュラーシーズン(RS)とは全く違う空気になります。僕自身の経験で言えば、日本リーグのアイシン(現シーホース三河)に所属していた時、初めてプレーオフ決勝に行きました。その時は若さもあって半端なく緊張してしまった。試合前のシューティングでエアボールをするくらいでした」

 「違う生き物みたいというか…

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