萩原朔太郎、スペイン風邪に?100年前の書簡見つかる

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編集委員・小泉信一
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 「月に吠(ほ)える」「青猫」などの詩集で知られる詩人萩原朔太郎(1886~1942)が、約100年前に日本でも猛威を振るったスペイン風邪にかかっていたとみられる書簡が見つかった。群馬県前橋市の実家から東京の知人宛てに出したもので、「目下流行の例の悪風邪に犯され、昨日から臥床(がしょう)してゐる次第、まことに残念」と書いてある。

 「書簡を出した大正7(1918)年は、『月に吠える』を出した翌年。あれを超える詩集を出そうと大変なプレッシャーがあった時期ではないか」

 朔太郎の孫で、前橋文学館館長でもある萩原朔美さん(74)は25日、前橋市役所でのオンライン会見でそう語った。

 四つ折りの便箋(びんせん、縦22・5センチ、横17センチ)2枚と封筒。ペン字で書かれており、同館が今春、東京の古書店から購入、収蔵した。

 「大正7年11月4日」の消印。県史によると、群馬でスペイン風邪が流行した第1波の時期にあたる。

 故郷前橋で体調を崩した朔太…

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