反響広がる銅合金の鍋 作ったのは船舶部品メーカー

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浜田綾
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 宮崎県日向市の船舶部品製造会社「日向キャスティング」が、生活雑貨のブランド「imono」を立ち上げた。コロナ禍で本業の生産が減少する中、生産設備と長年の鋳造技術を新たな分野に生かそうという試み。第1弾の商品として銅合金製の鍋を売り出したところ、予想を大きく上回る反響が寄せられている。

 鍋は、持ちやすいようにと角度をつけた取手が横から見ると羽を広げたチョウの姿に見える。「tefu―tefu(てふてふ)」と名付けた。

 弱火かつ短時間での調理が可能で、省エネで時間節約もできる。揚げ物や煮物、オーブンに入れてケーキを焼くこともでき、バーベキューなどアウトドアでも使える。

 同社はもともと銅合金やアルミの鋳造が専門で、主に関西の造船会社に部品を卸す。

 4年ほど前、3代目社長の笹部直規さん(42)が「業者向けの展示会で目を引く小物になれば」と鍋の試作を始めた。

 銅合金は他の金属と比べて柔らかいので、強い衝撃を受けても折れずに曲がって済むケースが多い。そのため船舶モーター部品などには重宝される。落としても割れにくい「しなやかな頑丈さ」は調理器具として強みになるのでは。そう考えた。

 当初は本業の合間に、若手職人たちと少しずつ、試作と改良を続けてきた。

 新型コロナウイルスの影響で…

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