国際フェリー、全航路閉鎖 新造の高速船は博多湾を遊覧

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松本真弥
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 割安で気軽な渡航手段として人気だった国際フェリーが苦難の時を過ごしている。往来が盛んだった日韓便などすべての航路がコロナ禍で閉ざされたためだ。遊覧船や貨物船として雌伏の時を過ごしている。

 福岡市博多港から4月中旬、真っ赤な船体の高速船クイーンビートル(QB)が出航した。中国や韓国からの観光客でにぎわった波止場はいま、見送る人はほとんどいない。

 1時間半のクルーズで博多湾内を巡り、福岡タワーや緑豊かな志賀島などを望む。韓国からの観光客でにぎわうはずだった船内の免税店には、酒や化粧品の代わりに、QBの模型やトートバッグが並ぶ。座席にある旅のしおりは日韓英の3カ国語表示だが、客の多くは地元の人たちだ。福岡県緊急事態宣言が出たため、遊覧運航も取りやめている。

 QBはJR九州高速船豪州の造船会社に建造を依頼し、昨年完成した。博多―韓国・釜山を30年間つないできたジェットフォイル(高速水中翼船)「ビートル」3隻のうち1隻と置き換え、昨年7月に就航予定だった。だが、コロナ禍で航路が閉ざされ、豪州から到着した後は博多港で「塩漬け」になっていた。

記事後半では、クイーンビートルのほか、昨春に10社あった国際フェリーの航路や現状を詳しく報じています

「ゼロに等しい」

 苦肉の策として企画したのが…

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