ルーブル美術館に女性館長誕生 200年以上の歴史で初

パリ=疋田多揚
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 パリのルーブル美術館の館長に、オルセー美術館長のローランス・デカールさん(54)が任命された。26日、デカールさんが出演した仏ラジオ番組で、文化相から連絡を受けたと明らかにした。1793年に開館したルーブル美術館で女性が館長に就くのは初めて。

 デカールさんは美術史が専門で、9月1日に就任する。アラブ首長国連邦(UAE)にルーブルの分館を建設するなど、ルーブルの作品のいっそうの普及に努めた現在のマルティネズ館長の後任となる。

 デカールさんによると、バシュロ文化相から24日に電話があり、マクロン大統領が任命を承認したことを伝えられた。デカールさんは番組で「我々は(コロナ禍という)難しい時代を生きており、自分たちがどこにいるのかをやや見失いつつある」と指摘。「長い時間軸で物事をみる視点が(今こそ)必要だ。ルーブルはとりわけ若者に多く伝えられることがあると思う」と意気込みを語った。

 ルーブル美術館は2019年に年間約1千万人が訪れた。来館者の7割は外国人で、コロナ禍で入館者は激減した。感染対策で昨年10月から閉鎖も迫られ、今月19日に7カ月ぶりに再開した。(パリ=疋田多揚)