山形のサクランボ、平年比7割の凶作予想 天候不良影響

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上月英興
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 今年の山形県内産サクランボの収穫量について、県は27日、「少ない」との見通しを発表した。公表を始めた2006年以降で過去最低の評価だ。予想される収穫量は平年比68%の9500トンほどの見込みで、1万トンを下回れば、1996年(9260トン)以来の凶作となる。

 県や農協などでつくる作柄調査委員会が25日、村山・置賜両地域の計48園地で調査。実がなる短い束の枝(花束状短果枝(かそくじょうたんかし))当たりの着果数が1・2個で、平年(1・9個)を大幅に下回っていることを確認した。

 天候不良が重なったのが主な要因だ。低温による降霜が4月中~下旬に計4日間あって、開花前の雌しべが凍って枯死した。さらに、4月下旬の開花期には雨や強風に見舞われ、ミツバチなどが活発化せず受粉が進みにくかったという。

 特に、霜が降りやすい川沿いの低地の木は、着果数が少ない傾向だという。品種別では、佐藤錦より開花の早い紅秀峰の方が不作。一方で、水をまいて雌しべの凍結を防ぐ防霜対策を講じた園地の結実は良好だという。

 県農林水産部の佐藤純・技術戦略監は「経験したことのないような凍霜害だった。市場で(サクランボの)値段は上がるだろうが、商品によって値ごろな価格はあるので、青天井というわけではないのではないか」と話した。

 ただ、果実の肥大は良好。収穫期は平年より2~3日早く、佐藤錦が6月20~25日ごろ、紅秀峰が同28日~7月1日ごろになるという。

■「こんなにひどい経験はない…

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