厚底スパイクで安定感を手に ヤクルト奥川が今季2勝目

藤田絢子
[PR]

 (ヤクルト5―2日本ハム)

 試合が始まっても雨が降り続いていた。そんな悪条件でも東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸は6回2失点で2勝目を挙げた。「粘り強く投げることが出来たし、変化球もいいところに投げられた」。三振は自己最多の9だった。

 高卒2年目で、球数制限があるなか育てられている。そこで自ら定めた目標が「6回2失点以内の投球をする」。これで3試合連続でクリアした。

 メジャー仕様が進むプロのマウンドはアマチュア時代と比べて硬い。違いに苦しみ、フォームのバランスを崩した。他の投手を参考に採り入れたのが、厚底スパイクだった。「去年よりだいぶ分厚くした。クッション性があり、投げやすい」と手応えを話す。

 石川・星稜高2、3年生の時に出場した夏の甲子園では、足がつるアクシデントに見舞われた。「厚底に変えることで疲労軽減にもつながってくるのかなと思う」。水分補給にも力を入れながら、夏場に向けた効果に期待する。

 いいものを積極的に採り入れる姿勢は他にも。大リーグ・アストロズから今季加入した右腕のサイスニードを質問攻めにした。「変化球について聞いた。メジャーリーガーなので多くのことを知っているので勉強させてもらっている」。詳細は明かさなかったが、この日は、スライダーで三振を奪う場面も多かった。

 4月に20歳になった。「いつかエースと呼ばれる存在になりたい」。多くのことを吸収し、これからも勝ち星を伸ばしていく。(藤田絢子)