ノーベル賞大隅さん夫妻 育児支えた、じいちゃん自転車

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松本紗知
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 ノーベル医学生理学賞受賞者の大隅良典東京工業大栄誉教授の妻、大隅萬里子さん(74)は、自身も生命科学の研究者で、2人の子どもを育てながら、仕事を続けてきた。共働きの子育てを支えてくれた父へ感謝を込め、「じいちゃんじてんしゃ」の思い出を絵本にした。

 じいちゃんの自転車の後ろに乗って、ともくんは山の上の保育園に通っている。坂道の途中のいちょうの木を「じまんのともだち」と教えてくれたじいちゃん。ところがじいちゃんは、具合が悪くなって入院することになり……。

 昨年11月に出版された「じいちゃんじてんしゃ しゅっぱつしんこう」(さいはて社)は、両親の協力を得ながら2人の子どもを育てた体験がもとになっている。

 絵本には、じいちゃんとの別れ、ともくんの成長、いちょうの木を通じた季節の移り変わりが、簡潔な筆致でつづられている。

 歌人で細胞生物学者の永田和宏さんは「言葉のそれぞれがしんと静かで、木洩(こも)れ日のような暖かさに満ちています」との言葉を巻末に寄せた。

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