看護師の電話7回出ず…宿泊療養患者死亡 京都府検証へ

新型コロナウイルス

高井里佳子
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 京都府は27日、新型コロナウイルスの軽症・無症状者向けの宿泊療養施設で療養していた府内在住の60代男性が死亡した、と発表した。施設に常駐する看護師らが連絡しても電話に出ない状況が5時間半続き、室内で心肺停止の状態で見つかったという。

 府によると、男性は今月19日に感染を確認。基礎疾患があったが、軽症だった。本人の希望などから、20日に京都市内の宿泊療養施設のホテルに入所した。

 男性は同日から37~39度の発熱が続いた。25日にかけて複数回、電話を通じた看護師の健康観察や、府医師会の医師によるオンライン診察を受け、解熱剤を飲むなどしていた。25日午後10時すぎ、看護師が健康観察のため、電話で体温測定の結果を連絡するよう指示。男性から「送るわ」と返答があった後、連絡が途絶えたという。

 翌日26日、看護師が午前8時ごろから午後1時ごろまでの間に計7回電話をかけた。連絡が取れなかったため、看護師が部屋に様子を見に行ったところ、男性は心肺停止の状態でベッドに倒れていたという。男性は搬送先の病院で同日2時ごろ、死亡が確認された。府によると、宿泊療養施設に入所中の患者が死亡したのは府内では初めてだという。

 府の担当者によると、入所者と複数回連絡が取れない場合は、入室確認というマニュアルになっているという。だが、具体的な基準の記載がなかった。府は宿泊療養施設での健康観察の対応に問題がなかったか検証するという。報道陣の取材に応じた西脇隆俊知事は「健康観察の頻度を上げるといった監視態勢の強化や、第三者による検証をするように指示した。(施設の)態勢強化を含めて万全の形の宿泊、自宅療養の確保に努めたい」と述べた。(高井里佳子)

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