名古屋鉄道、苦境の旅行店25%減へ、観光バスも2割減

今泉奏
[PR]

 名古屋鉄道は27日、グループの旅行会社の店舗を2023年度までに、19年度末に比べて25%減らすと発表した。コロナ禍で旅行需要が大きく落ち込んでおり、希望退職を募り人員も15%減らす。観光バスの車両も2割減らすなど、収益改善策に乗り出す。

 名鉄の21年3月期決算では、旅行業などのレジャー・サービス事業の営業損益は130億円の赤字(前年は6億円の黒字)だった。22年3月期も24億円の赤字を見込む。グループの名鉄観光は19年度末時点の店舗101店、従業員1413人を、20年度末に89店、1387人まで縮小している。

 特に厳しくみているのが訪日外国人客の需要だ。23年度でもコロナ前の6割しか戻らないとみており、外国人客向けのツアーが多かった観光バス事業も縮小する。名鉄観光バスでは、19年度末時点で車両は240台あったが、この1年で24台減らした。従業員も同じ期間で854人から約80人減らしている。

 名鉄はコロナ禍で鉄道の利用客が低迷しているが、商業施設やオフィスビルなどの不動産事業は堅調で、「非鉄道事業」の伸びがカギを握る。(今泉奏)