雪で冷やす法令に基づく初の「営業倉庫」 長所いろいろ

有料会員記事

宮坂知樹
[PR]

 新潟県上越市内に作られた雪で冷やす倉庫「雪室」が、全国で初めて法令に基づく「営業倉庫」に認められた。雪でも保冷や安全の点で問題がないことを運営業者側が国に示し、法令運用の変更につなげた。品物の有償保管が可能となり、食品の熟成や、災害時の強さといった長所を売り出そうとしている。

 倉庫は、三条市の物流会社「マルソー」が2019年に上越市柿崎区につくった「柿崎雪室倉庫」。953立方メートルの建物内を壁で二つの倉庫に区切り、それぞれの奥に高さ5・5メートルの天井近くまで雪を積んだ。毎冬、約500トンを運び込むという。断熱材で保冷性を高めた建物内は、年間通じて10度以下に保たれる。

 冬は雪深く、幹線道路からも距離がある田園地帯という土地の特性を考え、同社は雪室としての活用を考えた。「食材の熟成などに使われる雪室は長期保管が前提になるので、頻繁な車両の出入りが要らない。雪と立地をいかすには雪室しかないと思った」と渡辺雅之社長(52)は話す。

 ただ、制度の壁があった。収…

この記事は有料会員記事です。残り633文字有料会員になると続きをお読みいただけます。