NYで野口英世の墓前に集う 今と重なる感染症との闘い

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中井大助
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 ニューヨーク市内から「4番」の地下鉄に乗り、終着駅で降りるとウッドローン墓地に到着する。ジャズの巨匠のマイルス・デイビスや文豪のハーマン・メルビルら、数多くの著名人が眠る広大な敷地の一角には、野口英世夫妻の墓もある。

 日本を飛び出し、米国で研究活動をしていた野口は黄熱の治療のためにアフリカに渡り、自ら感染して1928年に命を落とした。まだ電子顕微鏡がなく、黄熱の原因ウイルスを直接確認することもできなかった時代。遺体をニューヨークに運ぶにあたっては感染を防止するため、ひつぎを厳重に封印しなければならなかったという。墓碑には「科学への献身を通じ、人類のために生き、亡くなった」と刻まれている。

 命日の5月21日、その墓碑の前でささやかな集まりがあった。「ニューヨーク野口英世記念会」が毎年、行っている行事だ。

 かつて、野口の墓碑は手入れをする人もおらず、荒れ果てていた。

 見かねた、米国日本人医師会…

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