カナダ五輪委「五輪の安全確信」 昨年は「派遣しない」

ニューヨーク=藤原学思
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 カナダの五輪委員会は27日、「五輪が安全に開催されることを確信している」とする声明を出した。専門家と相談を重ね、選手やスタッフは大会前にワクチン接種を終える見込みという。

 朝日新聞が26日、東京五輪の安全性についての取材を要請したところ、デービッド・シューメーカーCEOが広報を通じてメールで回答した。カナダ五輪委は昨年3月、延期前に当初予定されていた日程では「選手団を派遣しない」といち早く表明した経緯がある。

 今回の声明では「(新型コロナウイルスの)パンデミックによって不安があることを委員会はよく理解している。だが、世界保健機関を含む世界有数の科学者、医学者から十分な情報を得ている」という。

 また、安全対策として、行動規範(プレーブック)を順守することのほか、派遣団の大幅な縮小やオリンピックハウスの出展とりやめ、接触を最小限にすることなどをあげた。その上で「我々は選手やサポートスタッフが、大会前にワクチンの接種を完全に終えると見込んでいる」とした。

 カナダメディアによると、ハワード・ンジョー公衆衛生副局長は27日の会見で、五輪の開催是非についての明言は避けつつ、「選手たちが出発前にワクチンの接種を終えれば、他の若いカナダ人にもワクチンの重要性をわかってもらえる」「公衆衛生上のリスクがゼロになることはないが、軽減することは確実にできる」と語ったという。(ニューヨーク=藤原学思